2009年8月1日 土曜日モンペリエ空港より、車で1時間強、セヴェンヌに到着。
まずは民宿 Chambre d'hôte に一泊。
今回の旅は、フランス家庭でのホームステイ、子供達のポニースクール滞在、ピアノ研修滞在、村での民宿滞在を同時進行で行いました。
6才以上の子はポニースクールに5泊。それ以下の子は保護者の方の泊まる民宿より毎日通いました。ポニースクール滞在は毎日朝10時より夕方6時まで。
ピアノ研修も5泊。
主にセヴェンヌでの民宿滞在の様子をお伝えいたします。
2009年8月2日 日曜日子供達はLasalle のポニー・スクールへ
この日から5泊の合宿。全体人数子供25名。この内、キュルチュールより
の参加者は6名。
今年でここに来るのも3年目。
校長先生Mme Lafouxの家、Borie Neuve。
そのまま、キュルチュール・インターナショナル・クラブ講師の一人の両親の家へ。
手入れの行き届いた素晴らしい家。歓待して頂きました。お礼に作った手巻き寿司ののった食卓。
プールで泳がせていただき、更にハンモックで休ませて頂きました。
食後、11才の男の子がピアノ研修合宿に参加す
るため、田舎道を約1時間車で飛ばしました。
着いた場所の、美しいこと、格別でした。
上品なインテリア、エレガントな天蓋付ベット。
庭で取れたみずみずしい野菜たっぷりの食事と豊富な果物。
午前中はプライベートレッスン、午後はアンサンブル、川へ散策&川遊び。
ピアノレッスンは受けずに民宿としてのみの宿泊も可能。他のフランス人の研修参加者には、家族連れやカップルもいて、奥様だけあるいは息子さんだけピアノレッスンというパターンもありました。レッスンの定員は6名。
喧噪を避け、こんな秘境(田舎を超えています)にわざわざいらした方々、素敵な方達ばかりでした。
ポニースクールに合宿するにはまだ小さい子を迎えに行き、宿で食事。
2009年8月3日月曜日ポニースクールに小さな子を送りに行った後、ラサルの朝市へ。 食料やテーブルクロスを買いました。
ポニースクールの子達は、朝市に馬で到着。市の立つ広場近くの川辺にロープを張って、馬をつなぎ、先生と一緒にいくつかのグループに別れ、買い物へ。
一人5ユーロのお小遣いで、買い物を厳選。
午後は、中世の村 Dufort へ。廃墟のような風情が、Les Baux de Provenceとの共通点でした。
蜂蜜を販売している民家を発見して、購入。
その後、周辺では大きい街(人口1万人以上!)Alès へ。
Alèsよりポニースクール、そして宿で夕食。
2009年8月4日火曜日ポニースクールに送りに行った後、
Cévennes (セヴェンヌ)の特産品の生産者による直販点 Terroir Cévennes へ。
様々な種類の蜂蜜、ジャム、栗のペースト、ヤギチーズ、羊チーズ、陶芸、革製品、アクセサリー、染め物など。
チーズ、蜂蜜、ジャムと、ミルクポットと陶器の壁飾りを購入。
その足で、Terroir de Cévennes に出店している陶芸家の一人のアトリエを訪問。
ヨーロッパ中の動物園に、竹と供給しているという話の竹林の中の家でした。
この辺の家にはよくあることですが、公道より私有の敷地内に入ってから、家までたどり着くのに、1km以上。 Florence et Pierre Sheyvaerts
記念日のための特注のお皿のデザインを依頼しました。
10月までに4種類 試作品を作って、写真をメールに添付して送って頂くことになりました。
午後は馬で散策。2時間コースを申し込みました。まずは馬のお世話から。怪我をしているところはないか、チェック。ブラッシングも2種類のブラシで入念に行います。
さらに、鞍の付け方、ひもの結び方などを学び、馬場に馬を連れていって、乗馬。出発しました。原っぱを抜け、丘をのぼり、森の中を通り、風景も素晴らしかったのですが、
写真を撮る余裕はありませんでした。
この馬に乗りました。先生を先頭に、10名で列を作って進みます。止まれ、進め、右に回れ、左に回れ、の指示の出し方は習うのですが、どちらかというと馬が乗せて連れて行ってくれる感じです。
最後にギャロップがあり、スピードに驚きました。
小さな子の夜ご飯もポニースクールにお願いして、大人は宿で急いで夕食。
その夜、ポニースクールには、近隣の村で演劇をしている二人組(男性1人、女性1人)が子ども達に歌を混ぜながら、演劇形式で昔話をしてくれました。
暗くなるのを待ってから、外で開演。二人だけなのに、演出の細かさが本格的でした。
2009年8月5日水曜日古都Uzès へ遠足。毎日、民宿で自炊をしていたので、久しぶりの外食。
その後、Uzèsを治めていた公爵のお城を見学。このお城は現在も私有財産。
食堂の食器類は地元の名店 Pichon製。
その後、創業1802年の陶芸店Pichon の作業場へ。
当代のクリストフさんに相談しながら、ケーキ皿、コーヒーカップ、大皿などを購入。
この店の商品は全国的、国際的に人気があって、しばしばElle déco などにも掲載されています。日本からもバイヤーが訪れているようです。
Uzèsよりポニースクールに直行。小さな子をピックアップして、
その夜はタクシー運転手のアブラハムさんのご自宅にご招待頂きました。
何百年もたった石の家。(壁が厚すぎて、家の中で無線ランが機能しないそうです)
庭に大きな栗の木。
ガチョウもいました。ガチョウは他人が気に食わないようで、盛んに怒っていました。
クリスマス用だそうです。鶏も歩いていました。
大きな黒い犬が一頭に、ヨークシャーテリアが2匹。
温かくて、賑やかな雰囲気でした。
2009年8月6日木曜日くねくね曲がる舗装された山道を車で走っても見えるのは、緑の山、また山。
それでも、宿からポニースクールまでの道順と景色の違い、点在するお城の位置などすっかり
親しんだ4日目。
ポニースクールに送りに行った後は、ラサルの村の陶芸家のアトリエで陶芸のレッスンを受講しました。
先生のヴァレリー・ボートゥさん。店内の様子。お店の奥がアトリエ。
ヴァレリーさんのミックスにより、マーブル模様になった土を渡されました。
それで蓋付、足付の器を作ったのですが、完成品は送って下さるそうです。
陶芸の後に行ったのは、中世の村 Sauve
河を望むテラスでランチを頂きました。
その後、訪ねたのは、Marie de Mazet
ここは農場であり、会社であり、社長の家であり、その一部が民宿として貸し出されてもいます。
まず、敷地の面積は70ヘクタール。その中心に、17世紀の屋敷があります。
20年前に先祖伝来のこの家に引っ越してきた時は荒れ放題だったそうですが、
今は、緑一面、 Herbes médicinales 薬のような効果のある、様々なハーブが種類毎に植えられています。
ここで栽培、生産されるハーブティー、ジャム、ジュースは全てオーガニック。
全ての商品が効果によって、5つの分野によって分類されいます。
消化に良い植物:アカシア、バジル、カシス、フェンネル、ミント、セージなど
気分を穏やかにする効果のある植物:バジル、カモミール、菩提樹など
血液循環に効果のある植物:矢車菊、ローズマリー、クマツヅラなど
呼吸器系に良い植物:タイム、菩提樹、矢車菊、オレガノ、セージなど
体の中の汚いものを排出するのに効果的な植物:カシス、ヒース、カモミール、矢車菊など
訪れた時は真っ青な矢車菊の収穫の最中。花を一つ一つ手で摘みます。
ひとりの人が1時間に収穫できるのは、400グラム。乾燥すると40グラム。
乾燥も電気を一切使用しないために、植物の美しい色がそのまま保存されるそうです。
オレガノ味の、活力の出る桑の実ジュースを頂きました。
炎天下畑を歩き回ったあとで、オアシスに出会ったような美味しさ。
宿としてもとても優雅。来年はここに泊まろうかな? と思いました。
そして、その晩、AOC Pelardon のチーズ農家を訪れました。
夜の7時半が乳搾りの時間。乳搾りは搾乳機で行いますが、少し体験もさせて頂きました。
その後、なるべく出来立てのチーズを選んで購入して帰り、夕食に頂きました。
2009年8月7日金曜日いつも通り、朝ポニースクールへ行きました。前日、大きい子供達は Belle étoile 美しい星空、要するに野宿をした、とのことでした。
そして ピアノの研修に行っていた男の子を迎えに行きました。
一緒に研修を受けた男の子と仲良くなったこと、研修に参加していた女性のご主人と一緒に名無しの猫に「アリガトウ」と名前をつけたことなど楽しく話してくれました。
Alès のSuper-Uで大買い出し。
ポニースクール合宿を終えた子供達を迎えに行き、その夜、ポニースクールの校長先生、娘さん、そのご主人、去年の宿のご主人、キュルチュール・インターナショナル・クラブの講師のご両親、ピアノ研修の先生ご夫妻、タクシーの運転手さんご夫妻、などなどお世話になった方々を宿を取っている民宿にお呼びして、おそうめんと巻き寿司を御馳走しました。
自分の家と勝手が違い、なかなか大変でした。来年はもっと要領よく接待したいと強く思いました。
ポニーから帰ってきた女の子は、久しぶりに私と会っても日本語モードになれないなあ、と言っていました。
2009年8月8日土曜日最後の日。冷蔵庫を整理して、荷物を整理して、再びポニースクールへ挨拶に行き、
その後、みんなで Anduze - St.Jean le Gard間を往復する蒸気機関車に乗りました。
これは車上からの風景。今年のセヴェンヌもこれが見納め。
その後、空港へ。ホームステイをした中学1年生の女の子とも元気に再会。
急がず、効率を求めず、ゆっくりと風景の一つ一つを楽しみ、得難く贅沢な1週間を過ごしました。