2010年10月27日水曜日

フランスとハロウィーン

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フランスに、ハロウィーンてあるんですか?
あれはアメリカのものですよね? と時々ご質問頂きます。

確かにハロウィーンはアメリカで盛んに祝われており、フランス人の子供自身、
「アメリカのお祭」として楽しんでいる側面はあります。

しかし、ハロウィーンはヨーロッパ起源。
元はと言えば、アメリカもフランスも同じ起源のお祭りを共有しているのです。

11月1日は 万聖節。 全ての聖人の祭。
亡くなった祖先の帰ってくる日です。
フランス人は今でも1日と2日にお墓参りに行きます。

Halloween (ハロウィーン)とは All Hallow's Eve が縮んだもの。
Hallow は聖なるを意味する Holy から来ています。
つまり、ハロウィーンとは万聖節の前日。

聖人はもちろん、キリスト教の聖人達。
しかし、キリスト教布教以前の異教のヨーロッパにさらに深い起源はあります。

この日に、ケルト人は死の神の祭を、ローマ人は果物の女神ポモナの祭を祝っていました。
ハロウィーンの色、黒と黄色も、死と収穫の象徴として、この二神から来ています。

一方、この日にお化けに変装するという習慣は、ケルト文化から受け継がれました。
ケルトのドルイド僧が火を焚いて精霊を導く際、悪魔が彼らを同じ悪魔と見なし、
危害を与えられないようにするためでした。

この日の夜、幽霊は墓から出るとされ、魔女達はほうきや黒猫に馬乗りになって空を飛ぶと信じられていました。

カボチャをくりぬいて、ランタンを作るのもケルトの伝統です。
その昔、アイルランドやイギリスではビートや蕪をくりぬいて、ランタンにしていました。
この習慣がアメリカへ渡り、人々はカボチャを使うようになりました。

子供達が楽しみにしている ハロウィーン。
キュルチュール・インターナショナル・クラブでも、10月31日、まさにハロウィーンの日に、子供のためのハロウィーンの一日を開催します。

その模様はまた、追ってご報告申し上げます。

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